八女茶のはじまり
昔ながらの伝統本玉露の生産量が日本一であり、お茶の品質も日本一高いと言われる福岡県の八女茶。
そんな日本一高級な八女茶の産地には目でも鼻でも舌でも八女茶を味わうことの出来ができるおいしいお茶があります。
京都や静岡など全国に有名な日本茶の生産地はありますが、福岡の「八女茶」もそれらに負けていないどころか、
毎年行われる「全国茶品評会」において、農林水産大臣賞を連続受賞するなど、偉業を達成しています。
しかし、八女茶の生産量は全国の年間日本茶生産量の約2%に過ぎません。
量より質を重んじ、昔ながらの製法にこだわっていることが農林水産大臣賞を取るまでの成果にあらわれています。
そんな八女にはあちらこちらに茶畑があり、その壮大な風景をみるのもおすすめです。
新緑の時期には摘み取られるのを今か今かと待つ葉が風に揺れる光景がとても美しい、茶畑です。
お茶の歴史としては、栄林周瑞禅師がかつて学んだ蘇州霊巌寺の風景に似ていたことからこの地を選び、1423年に建立しました。
禅師は明から持ち帰った茶の種をまき、製法を伝授したといわれています。
それが八女茶の始まりです。
福岡県が誇る高品質玉露の生産を維持し、福岡の八女茶全体の銘柄高揚を図るため、
玉露本来のつくり方をしたものを「伝統本玉露」と称することとし平成9年産から実施しました。
「伝統本玉露」を生産する基本的技術
- 伝統的な自然の製法で、稲わら、すまきを使い栽培します。
- 肥培管理が十分行われた茶園での栽培を行います。
- 伝統的な自然仕立製法で、稲わらやすまきを使います。
- 被覆は棚掛けの間接とし、稲わらを使った資材とします。
- 被覆の期間は20日以上とします。
- .摘採は手摘みで行います。
- 茶葉が硬化しないよう、適期に摘採します。
- 生葉管理に注意し、欠陥なく製造されたものとします。