八女茶×芦屋釜600年の歴史と伝統
令和7年11月15,16日に芦屋釜の里で、共に600年を超える歴史を持つ八女茶と芦屋釜のコラボイベントを開催!
九州各県の茶飲み比べ体験や八女抹茶の呈茶を始め、福岡県茶業青年の会による八女茶のPR販売会、手揉み製茶の実演を行いました。
来場者からは茶の製法や抹茶と緑茶の違いなど、多くの質問を受け大盛況でした!
引き続き「福岡の八女茶」の魅力を全国に発信してまいります!

芦屋釜とは??
芦屋釜(あしやがま)とは、鎌倉時代末期から桃山時代の天正年間にかけて筑前国(福岡県)遠賀川(おんががわ)の河口にある山鹿庄芦屋津(やまがのしょうあしやづ)で制作された茶の湯釜のです。
「真形(しんなり)」とよばれる端整な形と、胴部に表される優美な文様は京の貴人達に好まれ、垂涎(すいぜん)の的となりました。
鋳肌は滑らかないわゆる鯰肌(なまずはだ)、多くは地にヘラ押しによる文様を表しています。
その製作は江戸時代初期頃に途絶えますが、現代の茶席においても芦屋釜は主役を務める存在であり、大変珍重されています。
その芸術性、技術力に対する評価は今なお高く、国指定重要文化財の茶の湯釜9点の内、8点を芦屋釜が占めています。

八女茶と芦屋釜の歴史が融合
八女茶と芦屋釜の魅力とその歴史が融合しました。
茶道では欠かせない道具、茶釜。
普段お茶の文化に触れていないと、あまり馴染みはないかもしれませんが、茶釜はお茶のお湯を沸かすために使われるのはもちろんのこと、優美な美しさそのものをじっくりと愛でることも魅力の一つとして、お茶を嗜む人々の心を惹きつけているのです。
八女茶は、福岡県を代表とする格別な高級茶として知られています。
現代まで受け継がれてきた、深い歴史と味わいを誇る福岡の文化が出会い、感慨深い時間を送ります。

手揉み茶の実演も

お茶の加工は、ほとんどが機械化されていますが、その基礎となる「手揉もみ製茶」は、品質の高いお茶を作るために欠かせない職人の技であり、その技術の高さや歴史的価値が認められ、昨年12月に国の登録無形文化財に登録されました。
福岡県八女茶手もみ技術研究会と福岡県茶業青年の会は、おいしい八女茶づくりの情熱と手もみの製茶技術を伝承することを目的に、昭和59(1984)年から「福岡県八女茶手もみ競技大会」を開催しています。

歴史ある八女茶のおいしさと伝統の芦屋釜が出会い、見て楽しんで、味わって楽しんで、五感で楽しめる瞬間でした。
そんな貴重な時間を持つことは何よりも幸せなことだと思えます。
みなさまもご機会ありましたら、ぜひ、いかがですか。
