お茶を飲む 健康とのつながり 昔、お茶は薬だった

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昔、お茶は薬だった

中国最古の薬物書に『神農本草書』というのがあります。神農は山野を駆け巡り、身近な草木の薬効を調べるために自ら の体を使って確かめました。そして毒にあたるたびに、茶の葉 を噛んで解毒したといわれています。こうして発見された薬により民衆が救われ、神農は薬祖神として祀られるようになりました。

このように中国では古くから、お茶を薬、とくに解毒薬として用いていました。「お茶を一服」という言葉も、この用途から来ているといわれています。

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日本では、少なくとも奈良時代からお茶が飲まれていたと考えられています。しかしその当時、お茶は大変貴重なものでした。1191年(鎌倉時代)に栄西が禅宗(臨済宗)とともにお茶の種や栽培方法、飲み方などを持ち帰ったことをきっかけに各地に広まっていきました。1211年には『喫茶養生記』(日本最古の茶書)を著しました。「茶は養生の仙薬なり、延齢の妙術なり」という冒頭から始まり、お茶の採取、効能、製法などを伝えています。

八女茶発祥の地「霊巌寺」

応永年間、栄林周瑞禅師発願による霊巌寺は臨済宗妙心寺派の禅寺で、深山幽谷、数多くの奇岩のそびえたつ霊地です。

古くは修験道、山伏道とも、人々の修験道場であったとも言われています。 南北朝時代、南朝の天皇方は吉野山の修験を頼りとされ、吉野を根拠に60年間の長い間、北朝との抗争を続けました。

奥八女の霊巌寺も同様、寺内に現存する正規型宝篋印塔2基を証拠として、南朝の隠密基地の役割をもっていたとも伝えられています。 また、明国から持ち帰った茶の実を植栽し、栽培と製茶の指導を始めたことから「八女茶発祥の地」と伝えられており、八十八夜には周瑞禅師を偲ぶ献茶祭が執り行われています。

お茶に含まれる主な栄養素

お茶にはたくさんの栄養素が含まれています。皆さんご存知の、カテキン(ポリフェノール)は一番多く含まれている成分です。その他にもカフェイン、テアニン(アミノ酸)、ビタミン類が含まれており、効果、効能はたくさんの研究で解明されており、私たちの健康をサポートする飲み物として人気注目を集めています。

■カテキン

お茶の主成分で、ポリフェノールの一種です。苦みや渋みをもたらします。この成分は、玉露や抹茶に比べて、煎茶の方が多く含まれます。強い抗酸化作用が知られており、生活習慣病の予防にも効果が期待されています。熱湯に溶けやすい性質を持っています。

■カフェイン

苦みをもらたす成分です。玉露や上級煎茶などに多く含まれています。カフェインには頭をすっきりさせる効果があります。その他には利尿作用もあります。朝の一杯は目覚めの効果が期待され、愛飲者も多いです。こちらも熱湯に溶けやすい性質を持っています。ただ、胃への刺激が強いので飲みすぎには注意が必要です。

■テアニン

お茶に含まれるアミノ酸のうち半分以上を占める成分です。脳の神経細胞に作用してリラックスさせてくれるほか、カフェインの作用を穏やかにしてくれます。低温でもよく溶け出す性質があります。お茶の時間を作って一日の疲れをとる、ちょっとしたブレイクタイムには最高の成分です。

■ビタミン類

特にビタミンCが多く、他ビタミンEやAなどが含まれています。ビタミンCは水溶性で熱に弱いですが、お茶に含まれているビタミンCは、カテキンに守られ熱に壊れにくい性質があります。抹茶のようにそのまま飲むか、茶殻を料理な使うことで体に取り込むことができます。

昨今のコロナやインフルエンザ、風邪などウイルス系の予防にはとても効果を表すという報告が出ています。

お茶うがいを推奨している学校では、感染リスクがぐんと軽減しているとのことです。

お茶は薬だった時代から現代まで体に適した、安心安全の健康効果に活躍しています。

ぜひ、日頃の生活にお茶を取り入れて健康な毎日をお過ごしください。

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