八女茶 連続 日本一 を受賞
あまく、旨みの強いお茶として有名な八女茶。
芽重型の芽を摘採したら、よく蒸し(深蒸し)てお茶を作ります。
そして、出来上がったお茶を急須で淹れると美しいグリーンが広がります。
まさに、「あまくてコクがあり旨みの強い美味しいお茶」が八女茶の特徴です。
また、福岡県は高級玉露の産地として知られていますが、玉露は八女市山間部の黒木町、上陽町、星野村で生産されています。
現代では、玉露の被覆は化学繊維で織ったネットが多くなりました。
しかし、八女の伝統本玉露は昔ながらの稲わらを使用して被覆を行っています。
その結果、全国茶品評会によって連続で農林水産大臣賞と産地賞を獲得しています。
そして、八女茶は2023年で600年を迎えました。
忘れられない味 八女伝統本玉露
八女茶は八女伝統本玉露が最高級絶品としてトップにあります。
玉露は低温でお茶を淹れると、渋みのない甘さや旨味が格別です。
一度飲むと、忘れられない味とも言われています。
その理由は生育方法にあり、栽培する二週間前より、被覆栽培と言って稲わらを被せて日光を遮断し、手間暇をかけます。
こうして大切に育てられた茶葉は鮮やかな緑色となります。
そして、旨み成分であるアミノ酸がを豊富に含み、深い味わい、特有の香りを引き出してくれます。
被覆栽培ってなに?
被覆栽培とは新芽の育成中に茶樹に稲わらによる覆いをかけます。
そして、一定期間日光を遮って栽培する方法のことです。
これは「被せ」とも呼ばれる方法で、高品質な茶葉を作る際に多く行われる栽培方法です。
この被覆栽培を20日間前後、もしくはそれ以上の期間行って作られるのが玉露や碾茶です。
これより短期間、10日前後の被覆をして作られるのがかぶせ茶です。
手間をかけた分、高級な品質となります。
そして、味、香りともに最高なお茶が出来上がります。
玉露の絶品の淹れ方
玉露の旨み、 甘みを最大限に引き出すためには、淹れ方が重要です。
お茶を淹れる温度を40~60℃くらいまで下げて、じっくりと抽出させることが必要です。
すると渋み・苦味成分が抑えら れます。
そして、旨み・甘み成分をより多く引き出す事が出来ます。
また、その濃度は煎茶と比べて数倍にもなりますので、濃厚な旨みを感じる事が出来ます。
八女茶の歴史
福岡県茶業の歴史
お茶の栽培、製茶、喫茶について、日本に伝わった伝統は、諸説がありますが、1191年に栄西禅師が茶の種子を中国(宋)から持ち帰り、背振山にまいたのが始まりとされています。
今から約600年前の室町時代の中頃に、明国(現・中国)で禅の修行を終えた栄林周瑞禅師が、筑後国鹿子尾村(現・八女市黒木町笠原)庄屋・松尾太郎五郎久家に、茶の種子を持ち帰りました。そして、製茶技法とともに一般に伝え広めたことが「八女茶」のはじまりとされています。
そして、2023年、八女茶は600年を迎えました。
八女茶は伝統を忠実に受け継ぎ、手間暇を惜しまない方法で育て続けます。
そして、今後もおいしい八女茶を皆様へお届けしていきます。
どうぞ、お楽しみ下さい。