八女茶 600年の歴史について
福岡県茶業の歴史
茶の栽培、製茶、喫茶が日本でいつから始まったかについては諸説があるが、栄西禅師が1191年に茶の種子を中国(宋)から持ち帰り背振山に播いたのが始まりとされている。
今から約600年前の日本は室町時代の中頃にあたり(応永30年、1423年)、明国(現・中国)で禅の修行を終えた栄林周瑞禅師が、筑後国鹿子尾村(現・八女市黒木町笠原)庄屋・松尾太郎五郎久家に、持ち帰った 茶の種子を与え製茶技法とともに一般に伝え広めたことが「八女茶」のはじまりとされ、2023年で600年を迎えました。
八女茶の特徴 あまく、旨みの強いお茶
芽重型の芽を摘採したら、よく蒸し(深蒸し)てお茶を作ります。
出来上がったお茶を急須で淹れるとグリーンになり、「あまくてコクがあり旨みの強い美味しいお茶」が八女茶の特徴です。
また、福岡県は高級玉露の産地として知られていますが、玉露は八女市山間部の黒木町、上陽町、星野村で生産されています。
玉露の被覆は化学繊維で織ったネットが多くなっています。
しかし、八女の伝統本玉露は昔ながらの稲わらを使用して被覆を行っています。
そして、全国茶品評会で20年連続で農林水産大臣賞と産地賞を獲得しています。
令和6年8月30日 全国茶品評会が行われました
八女玉露 全国茶品評会 24年連続産地賞受賞
八女茶は本当にすばらしい賞を受賞することができました
玉露の部門 24年連続産地賞
煎茶10kgの部門 産地賞第2位
かぶせ茶の部門 産地賞第3位
八女茶の成分と健康性
お茶は驚くべき抗菌作用があると言われています
お茶に含まれるカテキンには抗菌作用があります。コレラ菌、腸炎ビブリオ、赤痢菌等に対し強力な殺菌作用があり、病原性大腸菌O‐175を殺すこともわかりました。
また、お茶は発がんを抑制する作用があると言われています
老化防止効果、虫歯予防や口臭を抑える働き、疲労回復、眠気を和らげる効果があるとがあるとされています。
たくさんの健康効果があるお茶は薬としても用いられるほど、体に良い飲み物なのです。
八女茶が世界に誇る伝統本玉露
福岡県が誇る高品質玉露の生産を維持し、福岡の八女茶全体の銘柄高揚を図るため、玉露本来のつくり方をしたものを「伝統本玉露」と称することとし平成9年産から実施しました
「伝統本玉露」を生産する基本的技術は次のとおりです
基本技術を満たして作られ、JA全農ふくれん茶取引センターに「伝統本玉露」として上場され共販されたものを「伝統本玉露」と呼びます
- 自然仕立ての茶園とする。
- 肥培管理が十分行われた茶園とする
- 被覆は棚掛けの間接とし、稲わらを使った資材とする。
- 摘採は手摘みとする。
- 茶葉が硬化しないよう、適期に摘採する。
- 生葉管理に注意し、欠陥なく製造されたものとする。
世界にも通じる八女を誇る八女伝統本玉露
一口飲めば忘れることのできない、奇跡の一滴と呼ばれるほどの味です
まだ飲んだことのない方はぜひ、一度飲んでみてください
これからも伝統を守り続け、おいしさを追求していく八女茶です
体の健康を気にされている方にも大変おすすめです
おいしさと健康を同時にいただける八女茶で楽しい時間をお過ごしいただけます