福岡県産の八女茶について
福岡県八女地方は八女茶の産地です。
本玉露 星野村を中心とした山間部で生産されている高級玉露です。
八女絶品本玉露は全国でトップクラス。毎年の茶品評会で賞を受賞しています。日本だけでなく、世界に誇るお茶として知られています。
八女茶(やめちゃ)とは
大正14年 (1925年) には八女郡福島町 (現在の八女市本町 福島小学校) で行われた茶の全国品評会の部の席で、当時の福岡県茶業組合理事長 許斐久吉 は、釜炒り製や蒸製の茶が混在し、「筑後茶」、「笠原茶」、「星野茶」、など複数の地域名で呼ばれていた郡産茶を、改良された高品質の蒸製緑茶から「八女茶」と統一するよう組合員に提唱し、満場一致で可決されました。
以後、八女茶は特産品として拡大が計られ、今日では日本有数の高級茶として全国的に知られるようなりました。
八女茶の味の特徴
八女茶は甘さとコク、しっかりとした旨味がありながらも爽やかな印象を受ける味わいといわれています。
八女では昔ながらの伝統を守り、化学繊維ではなく稲わらで新芽を覆います。
通常は2週間のところ、八女茶の栽培では20日程度、日光を遮ります。
これによってお茶の旨味成分であるテアニンが日光によってカテキンやカフェインに変化するのを防ぎ、甘みやコクが感じられるお茶に仕上がります。
また、通常であれば三番茶や四番茶を収穫するところ、八女茶は二番茶までしか収穫しないことがほとんどです。
加えて、芽の数を少なく一枚一枚の葉を大きく育てる「芽重型」という栽培方法を行っているので、品質が高いお茶が生産されます。
八女茶 新茶の季節です
八女茶は一番茶の摘採が4月中旬に始まり、5月上旬に最盛期となります。二番茶が6月中旬から7月上旬、三番茶が7月下旬から8月上旬に摘採されます。
新茶とは、その年に初めて収穫される「一番茶」のことを指し、「旬」「初物(はつもの)」と呼ばれることもあります。
新茶は特に生産量が少ないため人気が高いです。
八女茶が栽培される地域
福岡県南部に広がる九州最大の平野筑紫平野は昼夜の寒暖差や適度の降雨量など農産物の栽培上、理想的な気候風土となっており、とくに筑紫平野南部の筑後川流域~矢部川流域(八女地方)にかけて古来よりお茶の栽培が盛んです。 茶生産量の約90%は八女地方にあり、その他に、うきは、朝倉、京築地域で栽培されています。
今年もおいしい八女茶新茶をお召し上がりください。